サーキットのコースレイアウトを考えることは、
最も楽しいことである一方で、
最も難しいことのひとつでもあります。
サーキットに限らず、ホビーショップはみなそうだと思いますが、
どの層、どのお客様をターゲットに据えるか?
これは本当に難しい問題です。
Zazaの場合、これは非常に珍しいことだと思いますが、
店長である私が、「Mini-Zを始めよう!」と思い、
RWDレディーセットを物色すると同時に、
「コースも作ろう!」と思った、
走行も初心者の上に、
(厳密には2013年頃に、少しだけやった時期はあるが、
箱出し初心者状態のまま休止し10年弱のブランク)
コース設営に至っては、「ノウハウがない」どころか、
ウレタンとカーペットの区別すらイマイチわかっていない、
スーパー初心者が作ったコースでした。
10年前にMini-Zをやり始めたころ、
アスファルトの駐車場で走らせてボロボロになり、
ならば!と、少し早く会社に行き、
誰もいないオフィスのカーペットでMini-Zを走らせ、
「やはり、Mini-Zやるなら、広い絨毯だぜ!」と、
わくわくした素人が、
そのまま、絨毯買ってきて、オープンしたサーキットでした。
コースレイアウトも、ただパイプを適当に繋げただけ。
例えば自分の部屋にコースを作るときに、
タンスなどの家具の位置である程度コースが決まるように、
Zazaも同じような、行き当たりばったりのコースでした。
このレイアウトでは、多くの人を楽しませることはできない!
と気づくまで、それほど時間はかかりませんでした(笑)。
カーペットのスピード感を楽しみたいから、このままでいい!
とおっしゃってくれるお客様もいらっしゃいましたが、
どうせやるなら、私も上手になりたいし、
私と同レベルの初心者さんにも、
「上手くなる」道を進んでほしい。
そんな思いで参考にしたのが、
2020年に開催予定だった、京商Mini-Zカップのコース。
正直、ここに他辿りつくまでに、
他のサーキットさんの画像が掲載された個人ブログを中心に、
200くらいのレイアウトをチェックしました。
実際のコースの全体面積は、約12x6mといったところですが、
Zazaの床面積は、10.5×5m。
この狭いスペースに、できるだけ忠実に、再現しました。
自分で考えたオリジナルではないですが、
今の私がお客様に提供できるスキルは、「真似」です。
ほかならぬ、本家京商さんがミニッツのために考えたコース!
これ以上の素材はないと思っていますので、
是非このコースで、楽しんでいただきたいと思います。