ラジコンサーキット設立を考えている皆さんへ

わずか2か月前の画像ですが、懐かしい(笑)。
灼熱の部屋の中で、Zazaを作っていたときの画像です。

Mini-Zサーキットを始める!ことを公表したとき、

みなさん一様に「すごい!」「嬉しい!」と反応してくれ、
実際にいまもたくさんの皆さんから応援していただいていますが、

それと同時に頂く声は、

「え?物販やらない?デカラジもやらない?
Mini-Zサーキットだけですか???
余計なお世話ですけど、それで、採算合うんですか?」

という、非常にありがたい心配と懸念です。w

それと同時に、これも私には意外でしたが、
Twitterの個人メッセージや、Zazaのメールに、
以下の主旨の質問を、頻繁にいただきます。

「実は自分も、いつかサーキットを経営したいと思っていますが、
やっていけるのでしょうか?」
「サーキット設営のために、どれくらいの資金が必要でしょうか?」

この手の質問、本当に、非常に多いです。

件数は数えていませんが、たぶん、この2か月で、
20件以上、似たようなご質問を頂いている気がします。

やはり、RC界の中心層は、
40代以上ということも要因のひとつなのか?

それくらいの世代は、(あくまで傾向として、)
趣味人として、若い頃よりはある程度経済的・時間的な余裕ができ、
世の中の様々な仕組みを理解している層と言えなくもなく、

RCという「自分の好きなこと」を、
単にプレイヤーとしてだけではなく、
(私もそうであったように、)
何かしらを「提供する側」「仕掛ける側」にまわってみたい!

という想いを抱く人は、珍しくないようです。

気持ちはわかりますし、
この先5年、10年スパンで、そういう同志が出てきて、
一緒に楽しく、業界に新しい風を吹かせることも、

私が無謀にもZazaを設立した動機というか、
夢のひとつではあります。

この、「サーキットだけで採算合いますか?」という、
みなさんからの、シンプルにして深淵な質問に対する、
いまの私の回答は、ずばり、

「こっちが訊きたいわ!」

です(笑)。

人によって、いろいろなアプローチや、
個人の得意不得意があるので、もちろん一概に言えませんが、

私がZazaの開業から一か月間営業して思ったことは、

1.Zazaを「仕事」にして、食べていく‐‐‐ 夢のまた夢
2.Zazaで利益を得る‐‐‐夢
3.Zazaの収支をトントンにする‐‐‐普通に無理
4.Zazaの赤字を小遣の範囲に収める‐‐‐難しいけど、できるかな?
5.Zazaの赤字が、実生活に影響を与えないようにする‐‐‐可能

こんな感じですかね。

私が目指すのは、あくまで「4」です。
目指すのは「小さな金銭的負担で、大きな価値を得る。」ことであり、
この「価値」は、平成風に言えば「プライスレス」。

‐RCを上達させるための毎日の練習場所の確保!
(どちらかと言えばMini-Zよりデカラジにフォーカス)
‐同じ志の仲間と出会う喜び!
‐同じ志の仲間と同じ目標に向かって進む喜び!

まあ、プライスレスな価値を列挙しようとすれば、
いくらでも挙がりますが、

要するに、

私にとってのZazaは、
お金を「増やす場所」ではまったくなく、
「使う」場所です。www

別に勿体つける話じゃないので話しますが、

私がMini-Zサーキットを始めるぞ!と思い立った8月中旬から、
今日までに、サーキットのために使ったお金は、150万円くらい。

(特に不動産賃貸のために投じた、保証料やら礼金やらの金額がでかい)

このまま、いまのように、
週に20人くらいのお客様が来ていただく状態が続けば、
良くて毎月5万円くらい、悪ければ8万円くらいの出費で済みます。

つまり、私のZazaの運営は、
「経営」でも「投資」でもなく、
単なる趣味への「出費」なんです。

一般サラリーマンの月の小遣いとしては、
やや多い出費かもしれませんが、

クルマ、ゴルフ、お酒、ギャンブルなど、
いわゆる趣味でそれくらいの出費をしているサラリーマンは、
そこそこいらっしゃると思いますが、

私はそれらを封印することで、
この金額でRCの遊び場を、自分と(←ここ大事)、
同世代のおじさんたちに提供したい!
と思った、ちょっとした変態なのでしょう。

こうした変態が開設したサーキットですから、
仮にもサーキット経営を「本業」としてやっていらっしゃる、
サーキットさんのライバルになどなりえませんし、
同じように業界を「背負っ立つ」などといった気持ちはありません。

これを、薄らばんやりでも感じ取ってくれる同志は、
心から応援してくれますし、

「俺は客だ!俺の望むサービスを準備せい!」
(そんなお客様は一人もいらっしゃいません)
という方は、遅かれ早かれ、疎遠になっていくと思います(笑)。

また、Zaza開設の一番の目的は、

私自身の「毎日練習できる場所」を作ることです。
ゴルフ好きの人が、自宅の庭にパターセットを組んだり、
格闘家が、自宅の部屋にサンドバックを吊るすノリと同じです。

サーキットとしては狭さがチャームポイントのZazaですが(笑)、
「一般的な家よりも広いコース」というインフラさえ持っていれば、
誰かしらは来てくれる。

逆に、MIni-Zファンでごった返さない方が、
初心者や、デカラジの「コソ練」には好都合だったりします。

競技ラジコンで上位入賞するエキスパートたちに、
普段どんな練習しているんですか?と質問すると、

非常に多くの方から頂く返答は、
「自宅とか職場で、Mini-Zを1~2時間走らせてます。」
というものです。

私もツーリングカーを始めるにあたり、
上手い人たちに「何から揃えればいいか?」と質問したき、
おススメのシャーシやプロポのほかに、

「できれば家練習用に、なんでもいいので、
後輪駆動のMini-Zを1台買っておくといいですよ。」

と言われました。

他のデカラジを上手くなるために、
Mini-Zで基礎トレを毎日やりたい!という、
ラジコン基礎力を醸成したい人には(私もその一人!)、

Zazaのこの、
Mini-Zサーキットにして、実はRCの基礎練習ジムという、
コンセプトは、なかなかハマるのではないかと思います。

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